【 1、XFSファイルシステム構築に必要なカーネルモジュールをダウンロードとインストール 】 |
CentOSや Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の標準カーネルは XFSファイルシステムをサポートしていないので、
XFSファイルシステムを使用するためにはXFSをサポートしているカーネルをインストールしなければなりません。
◆i386用のカーネルモジュールをダウンロードする。
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/centosplus/i386/RPMS
※ OSのバージョンによって
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/・・・・・ を ↓ ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/・・・・・ などと変更してください
◆x86_64用のカーネルモジュールをダウンロードする。
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/centosplus/x86_64/RPMS
※ OSのバージョンによって
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/・・・・・ を ↓ ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/・・・・・ などと変更してください
上記サイトからご使用PCのカーネルバージョンのモジュールをダウンロードしてください。
◆カーネルバージョンの確認方法
# uname
-r
◆カーネルモジュールをインストールする。
例:x86_64マシンでカーネルバージョンは2.6.9-55としてます。
# rpm -ivh kernel-module-xfs-2.6.9-55.EL-0.2-1.x86.rpm
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【 2、XFSファイルシステム用パッケージのダウンロードとインストール 】 |
XFSファイルシステムをフォーマットするためのパッケージ(mkfs.xfs等)を以下のサイトからダウンロードします。なお、パッケージは、「i386」、「x86_64」共に共通になっています。
◆パッケージをダウンロードする。
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/centosplus/i386/RPMS/
※ OSのバージョンによって
ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/4/・・・・・ を ↓ ftp://ftp.riken.jp/Linux/centos/5/・・・・・ などと変更してください
◆x86_64用のカーネルモジュールをダウンロードする。
から以下3つのパッケージをダウンロードする。
・xfsprogs-2.8.11-1.c4.i386.rpm ・dmapi-2.2.5-1.c4.i386.rpm ・xfsdump-2.2.42-1.c4.i386.rpm
※最新のパッケージをご確認の上ダウンロードしてください。
◆パッケージをインストールする。
# rpm -ivh xfsprogs-2.8.11-1.c4.i386.rpm
# rpm -ivh dmapi-2.2.5-1.c4.i386.rpm
# rpm -ivh xfsdump-2.2.42-1.c4.i386.rpm
※インストール時にエラーが発生する時はインストールする順番を変えて実行してみてください。
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【 3、XFSファイルシステムをフォーマットする 】 |
ここまでのファイルをインストールできたらXFSファイルシステムの利用が可能です。
◆XFSファイルシステムにフォーマットする。
# mkfs.xfs
/dev/sdb
※「/dev/sdb」はご利用のデバイスファイル名を指定してください。
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【 4、fstabに記述しOS起動時に自動でマウントさせる 】 |
/etc/fstabに記述してOS起動時に自動でマウントさせるための記述例です。
#
vi /etc/fstab
/dev/sdb /mnt/raid xfs defaults 1 1
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【 5、yumでカーネルの自動更新をしないようにする 】 |
最初に述べましたが、XFSファイルシステムはデフォルトでサポートされていないので、「yum」などでカーネルの自動更新が行われてしまうと、XFSファイルシステムが認識できなくなってしまうので、自動更新をしないように設定します。
◆yumでカーネルの自動更新をしないようにする。
# vi /etc/yum.conf
exclude=kernels kernel*
上記のように「exclude=kernels
kernel*」を /etc/yum.confの最後あたりに追加しておく
※もし、カーネルが更新されてXFSファイルシステムが認識できなくなってしまったら、更新されたカーネルバージョンに対応したXFSファイルシステム用カーネルモジュールをダウンロードし、再インストールしてください。なお、カーネルモジュールの再インストールの場合は、xfsprogsなどのパッケージのインストールは必要ありません。
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